こんにちは!
教養派アート入門メディア『3L museum』を運営している、白くま館長(@3Lmuseum)です。
アート鑑賞を促すビジネス本が増えている昨今、教養としてのアートの需要が高まってきています。
このような書籍がきっかけで、「アートに足を踏み入れてみよう!」と思った人も多いのではないでしょうか?
しかし一方で、こうした疑問を持つ人もいると思います。
「結局、教養が身についたのかがちょっとわからない」
この記事では、そのような悩みを解決するために、社会人がアートを学ぶ意義について解説していきます。
結論から言うと、社会人が教養としてのアートを学ぶ意義を理解することで、様々な働き方やアイデア力を鍛えることができると思っています。
アートを鑑賞することでどんな教養がついていくのか、この記事を読んで理解していきましょう!
・社会人がアートを学ぶ理由
・アート鑑賞を仕事やキャリアへ活かす方法
・アート鑑賞で日常を豊かにする方法
社会人がアートを学ぶべき5つの理由
今回は、社会人がアートを学ぶべき理由について、5つ紹介していきます。
それぞれ仕事やキャリア、生活にアート思考を活用する方法も解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
・観察力を身につけることができる
アート鑑賞をすることによって、『観察力』を身につけることができます。
人物や風景、物、生き物、街、サインなどのアートには、様々な情報が宿っています。
アートは全てが同じものではなく、何かしらの特徴があって何かしらの意図があります。
それを読み解くためには、アートを観て分析する必要があります。
つまり、4つのステップの「見る」の部分です。
アートを注意深く観ることにより、「人の絵」「こちらを向いて微笑んでいる」「ネックレスをしている」といった情報を得ることができます。このようにして、観察する力を養うことができるのです。
社会においても、観察力が活かされる場面がたくさんあります。
例えば、文書の確認や工程のチェックといったミスを未然に防ぐ時、一緒に働く人の長所を見つける時など、多くのビジネスシーンにおいて観察力が役立ちます。
・多角的な思考力を得ることができる
アートを鑑賞することで物事に対する視野が広がり、多角的な思考を得ることができます。
要するに、「アイデアの引き出しを増やせる」と考えてください。
アートには今まで感じたことのない、思いついもしないようなアイデアが眠っています。
『印象派』や『キュビズム』などの流派がその証拠です。
これらの流派を世に浸透させたアーティストたちは、今まで誰も思いつかなかった表現方法を生み出し、アートの流行を作っていったのです。
私たちが生きる現代では、多くの流派に溢れているどころか、今なお増え続けています。
このようにアートからは、今まで考えもつかなかったような視点の考えを得ることができる可能性を秘めています。
仕事においても、多角的な思考を持つことができれば、あまり考えつかないような視点からのアイデアを提案することができたり、ひらめいたりする機会も増えていきます。
つまり、提案力が向上していくのです。
提案力が向上していくことによって、自分の考えた企画がうまく通る、なんてこともあるかもしれませんね。
・キャリアを描く自信につながる
アートを学ぶことで、自分の将来を描く自信をつけることができます。
「アートを生み出すアーティストは天才」といったイメージがあるかと思いますが、決してそうとは限りません。
もちろん、天才やセンスを持ち合わせていた人もいますが、多くのアーティストは苦悩と困難を乗り越える努力の結果、己の作風を確立しています。
例えば、現在SOMPO美術館で開催されている展示の主役、モンドリアンを例にあげると、風景画から点描といった経緯からコンポジションを描くまで、自分の表現を追求しています。
また、かの有名なゴッホも、作品が評価され始めたのは死後からです。
このように、天才と呼ばれている人でも努力をしているという経緯を知ることができます。
この経緯を知ることこそが、社会で働く人にとって大きな働く自信につながってくるのです。
どんな経緯があって、どんな点を評価されたのか。なぜこの人は遅咲きだったのかを理解することで、様々な人のキャリアプランを知ることができます。
アーティストのモデルケースを数多く参考にすることで、自身のキャリアに対してモチベーションを高めることができるほか、大きな自信につながることだってあるのです。
・プレゼン能力が向上する
アートを鑑賞するにあたり、鑑賞したことをアウトプットすることが大切だとお話してきました。
このアウトプットする行為こそが、プレゼン能力を向上させる要因になります。
アウトプットの方法は、対話して感想を話す、文字に残すなど様々です。
その一方で共通点としては、「その感想をわかりやすく相手に伝える」という点があります。
わかりやすく相手に説明するというのは簡単そうに見えて大変です。
逆に言えば、わかりやすく説明できる人は、アウトプットが上手な人です。
アート鑑賞のアウトプットに関しては、特に難しいのです。
アートを見慣れている人でも、抽象画をわかりやすく説明することは難しいと思います。
だからこそ、アート鑑賞をした後にアウトプットをする行為は、わかりやすくプレゼンする力を養うことにつながるというわけです。
・生活に彩りを添えることができる
ビジネスとは少し離れますが、アートに触れることで生活を豊かにすることもできます。
アートは、非日常的な世界を与えてくれます。
特に美術館なんかは、日常では味わえない環境を提供してくれます。
非日常的な空間に足を運んで生活に刺激を与えることにより、日常が少し楽しくなったり、いつもの生活にちょっぴりのスパイスを加えたりすることができます。
働いていると、熱心に仕事と向き合うあまり、自分の生活が最低限になってしまうなんてこともあると思います。
もちろん、仕事を頑張ることは素晴らしいことではありますが、ときには仕事から離れて生活を充実させることも大切です。
そこで、アートを日常に取り入れてみましょう。
非日常的なものが突然あなたの日常に入ってくるため、生活に刺激や彩りを添えることができるのです。
まとめ
社会人がアートを学ぶことで得られるものをまとめてみました。いかがだったでしょうか。
・観察力を身につけることができる
・多角的な思考力を得ることができる
・キャリアを描く自信につながる
・プレゼン能力が向上する
・生活に彩りを添えることができる
アート鑑賞を通じて、こうした教養を身に付けることができます。
このように、アートに触れることで得られるメリットはたくさんあります。
仕事や生活に役立つスキルを、アートを通して養っていくことができるのです。
そして、アートを教養として学ぶにあたり大切なことは、自分の考えを持つことです。
自分の考えをしっかりと持ち、それを自分のスキルに昇華していくことで、教養としてのアートが完成するのです。
ぜひ、社会人のあなたも、アートの世界に飛び込んでみませんか?