こんにちは!
教養派アート入門メディア『3L museum』を運営している、白くま館長(@3Lmuseum)です。
美術館では展示の企画や作品の調査をする以外にも、広報活動を通して美術館の魅力や作品情報を発信しています。
私たちに発信されるものとしては、TwitterなどのSNSや展覧会のチラシ、作品リスト、美術館のパンフレットなどですね。
企画展ごとに様々なデザインに変わるチラシが大好きで、ついついもらって収集してしまいます!
美術館によく訪れる人は、チラシを集めてしまう気持ちがわかるのではないでしょうか。
そんなチラシなどの発信物を、みなさんはどのように管理していますか?
・なかなか保管が追いつかない
・気づいたらなくなっている
・断捨離してしまっている
このように、チラシのその後は沢山ありますよね。
今回は、チラシなどの美術館からの発信物を「館長はどのように管理しているのか」「みなさんはどう管理しているのか」について解説していきます。
さらに、「もっと発信物に触れていきたい!」という人に向けて「どんな場所で発信物に触れることができるのか」についても後半で解説します。
また、発信物を保管して定期的に触れることで、以下のようなメリットもあります。
・展覧会の情報を知る、思い出せる
・展覧会へのモチベーションを高めることができる
・美術館のことをもっと深く知ることができる
チラシを上手に管理して、美術館の発信物の魅力をさらに感じていきませんか?
チラシの管理方法を紹介
館長はどのような管理をしているかというと、A4のファイルに格納しています。
チラシを保管するほとんどの人が、この方法なのではないでしょうか?
美術館に行った際にもらう発信物は、基本的には「展覧会のチラシ」と「展覧会の作品リスト」の2種類です。
そのほかにも、美術館のパンフレットやギャラリーのハガキ、ワークショップのチラシなどをもらうこともあります。
館長の場合は、それを以下のような3冊のファイルに分類して保管しています。
・チラシ用
・作品リスト用
・その他用
チラシ用ファイル
チラシ用のファイルには、「これまで行った展示」と「行きたかった展示」、「行ってみたい展示」のチラシをまとめて管理しています。
本来であればそこも分類したいところですが、ファイルの母数が増えすぎてしまうので、まとめて保管してしまっています。
この方法だと視覚的に訪れた美術館を把握することができるメリットがありますが、同時に「どれに行ったっけ?」となってしまう場合も出てきます。
数年前の展示となってくると行けなかったのに行ったことあると認識してしまったことも……
この際に役立つのが作品リスト用のファイルになります。
作品リスト用ファイル
作品リストは、基本展覧会に足を運ばないともらうことができません。逆に言えば、展覧会に行くとほぼ必ずもらえます。
これらのリストを保管しておいて、チラシ用のファイルと照らし合わせることで、行ったかどうかを確認することができるのです。
チラシと作品リストを同時に見れば、どんな展覧会であったかを思い出すこともできて一石二鳥です。
また、美術館ノートも組み合わせて使うことができますね!
以前はチケットもまとめてファイリングしていたのですが、最近は美術館ノートに集約しています。
そして、展覧会チラシと作品リスト以外の発信物をその他ファイルに納めています。
その他のファイル
だいたいは美術館のパンフレットで中身は埋まっていますが、たまにいいなと思ったデザインの販促物なども格納しています。
自由なファイルと化していますね。笑
こうしてまとめてみると、「もっと整理しなきゃだなあ」と気づかされました。
今後、さらに丁寧なカテゴライズができたら、共有できればと思います!
みなさんの管理方法
以前、Twitterでこんなツイートをしました。
その際にいろんな保管の方法を学び、「こんな保管方法があったのか!」と新鮮な気持ちになりました。
もともと、館長がファイリングを始めたのは柳本浩市さんというアーキビストの展覧会に行ったことがきっかけでしたので、それにこだわり続けていたのかもしれません。
今回は、みなさんの管理方法をまとめて、改めてチラシ保管のメリットを整理していきます。
図録と一緒に保管する
展覧会に行くと図録を購入する、なんて人もいるかと思います。
その際に、図録に挟んで保管するという方法です。
たしかに、図録と一緒に保管できたら紛失の心配もないですし、展覧会がどんな様子であったかをチラシを見て思い出すことができますね。
また、図録だけだと展覧会の様子までを思い出すのが大変なこともあります。
イメージが膨らむという意味で、とても効果的な方法であると思いました!
余談ですが、館長が古本屋で図録を買った時に、その時の展覧会の作品リストが挟まっていたことがありました。
その時は「ラッキー!」と思っていたのですが、今思えば「図録と一緒に保管する人とすでに出会っていたんだなあ」としみじみ感じています。
その時の感想と一緒に保管する
アートを鑑賞している際に、何か思ったことをメモ書きすることがあると思います。
そんな現地でのリアルな感想と一緒に保管するという方法もあるそうです。
基本的にはファイリングと変わりはしないものの、「何と保管するか?」で新鮮なやり方だなあと思って紹介させていただきました。
美術館ノートのように感想を保管するものはありますが、まとめる前のリアルな感情を綴ったアウトプットとチラシや作品リストと一緒に見ることで、よりその時の記憶を思い返すことができますね。
展覧会で得た情景や感情をその時の筆跡や記憶を頼りに蘇らせることができる、いい保管例だなあと思いました!
部屋の見えるところに保管する
美術館では訪れた展覧会のチラシのほかにも、これから開催される展覧会のチラシが配られていることもあります。
そのような、これから開催される展覧会のチラシを部屋に貼るという方法です。
貼る以外にも、それらが目に見えるコーナーを作ることもできますね!
部屋にチラシが貼られていることで、次の展示に向けてのモチベーションが上がります。
目につくところにあれば、事前に知識などをつけていきたいと思えるほか、何よりワクワクするいい方法だと思いました!
館長は最近、保管チラシが増えすぎて行った展覧会のチラシのみを収集していたのですが、部屋の目に止まるところに置きたいと思いました!
部屋の見えるところに保管することで、展覧会へのモチベーションを高めていきましょう!
チラシのような情報物はどんな場所でもらえるの?
これまで色々な保管方法について解説してきましたが、そもそもどのような場所で情報物をもらうことができるのでしょうか?
展覧会の入り口・出口にて作品リストやチラシをもらうことがほとんどであると思いますが、実はもらえる場所はほかにもあるので紹介します!
美術館の情報コーナーを利用しよう
美術館には、その美術館の情報やほかの美術館の展示を知ることができる情報コーナーがあります。
そこには美術館のワークショップ情報や美術館の発行する刊行物やパンフレットが集約されており、気になったものを自由に持ち帰ることが可能です。
その美術館に対する情報を知るのに持ってこいな空間ですね
また、その美術館とは違う美術館で開催される展覧会のチラシや情報も共有されているため、別の美術館の情報を知ることもできてしまいます。
県を跨いだ先の美術館で開催される展覧会のチラシが置いてあることもあるため、住んでいる場所を問わず展覧会の情報を得ることができます。
行けないからこそ思いを馳せて遠くの展覧会のチラシをもらって保管する、なんてことをたまにしています
美術館の情報コーナーを活用することで、いろんな美術館からの情報を入手し、どんどんインプットしていきましょう!
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回の内容をまとめると、以下のようになります。
保管方法の一例
・カテゴライズしてファイリング保管
・図録や感想と一緒に保管する
・部屋の見えるところに配置する
保管するメリット
・展覧会の情報を知る、思い出せる
・展覧会へのモチベーションを高めることができる
・美術館のことをもっと深く知ることができる
今回はごくごく一部の保管方法を解説しましたが、正直にいって保管方法は人それぞれです。
ただ、ほかの人の保管方法を知ることで、自分の視野を広げることができます。
今回の記事を目にして、「この方法を試してみようかな」と思っていただける人がいれば館長は嬉しいです。
ついついたくさんもらってしまう美術館からのメッセージ。
保管することで、美術館のことをもっとよく知り、もっと好きになって見ませんか?