こんにちは!
教養派アート入門メディア『3L museum』を運営している、白くま館長(@3Lmuseum)です。
緊急事態宣言の影響により、臨時休館や展示が中止になってしまった美術館が出てきました。
美術館に行く予定のあった人、この機会に行ってみたかった人、様々な事情があったと思います。
館長も行こうとしてた東京都美術館のイサムノグチ展に行けなかったり、中止になってしまった国立新美術館の佐藤可士和展に滑り込みにいったりと、アート鑑賞に影響を受けました。
しかし、美術館に行かなくてもオンライン上でアートを楽しむ方法はたくさんあります。
それが、『オンライン』でアートを楽しむことです。
そこで今回は、初心者の方でもすんなりアートを楽しめるような、オンラインアート鑑賞を5つピックアップして紹介していきます。
こんな時だからこそ、おうち時間で芸術に触れてみてはいかがでしょうか?
オンラインでアートを楽しむ方法5選
オンライン上でお手軽にアートを楽しむ方法を5つ紹介していきます。
先に結論を言うと、下記の5つです。
・YouTube
・カルチャー(漫画・アニメ・ゲーム・映画など)
・パブリックドメイン
・簡易額装
中にはみなさんの生活に馴染みがあるものもありますが、聞き覚えのない言葉もあると思うので、1つずつ解説していきます。
外出ができない今だからこそ、自宅でアート鑑賞を楽しんでいきましょう!
1.バーチャルミュージアム
実は、家の中でも美術館に行ける方法があります。
それが、オンライン上の美術館である『バーチャルミュージアム』です。
『google art & culture』を使えば、ストリートビューにより世界各国のバーチャルミュージアムを来訪することができます。
google art & cultureでは、日本の国立西洋美術館や大原美術館といった美術館をはじめ、フランスのオルセー美術館やアメリカのメトロポリタン美術館といった美術館が揃っており、家の中でも世界中の美術館の空間を味わうことができるのです。
さらに実際の展示室も公開されているため、本当に鑑賞しているような気分で楽しむことができます。
そのほかにもアートの閲覧や記事を読むことができ、アートをオンラインで楽しむ上での機能が、google art & cultureには充実しています。
クイズなどのアートに関するゲームもあり、手軽に楽しくアートに触れることができるという魅力的なコンテンツが揃っているので、ぜひバーチャルミュージアムで遊んでみてはいかがでしょうか!
2.YouTube
『YouTube』も家で鑑賞できるコンテンツとして楽しめます。
美術館の公式アカウントでは展示会の様子を動画で撮影しているほか、それを鑑賞した人たちの感想などを聞くことができます。中には美術そのもののレビューをしている人たちもいます。
美術館の公式が館内の様子を投稿しているのは、見にいけない人にとってとてもありがたいですよね。
ただ、それ以上にYouTubeの醍醐味は、鑑賞した人のアウトプットを聞けることです。
アート鑑賞には答えなんてありません。一人ひとりが違う感想を抱いています。
それらを本人の口から直に聞けば、人の価値観を知ることができ、自身のアイデアの世界が広がります。
この人はどうやって見て、どう感じたのか。こうした意識で見てみると、美術館での鑑賞並みの教養をつけることができるのです。
3.カルチャー(漫画・アニメ・ゲーム・映画など)
漫画やアニメ、ゲームなどの『カルチャー』でも、アートに触れることができます。
アート漫画といえば、『ギャラリーフェイク』という作品が有名です。贋作ギャラリーを営む主人公の藤田が、美とは何かを追求する物語です。
また、アートを題材にしない漫画にも、アートはしばしば出てきます。
『ジョジョの奇妙な冒険』では、岸辺露伴という作中に出てくる漫画家がルーブル美術館に足を運んでいます。
ゲームの世界だと、一番に思いつくのは『どうぶつの森』でしょうか。
実際の美術品が家具として登場し、博物館に寄贈することで美術館を作ることができます。
さらに、各国の美術館や博物館がアートをマイデザインとして提供しており、アートとの結びつきが作品ごとに強くなっています。
アニメや映画だと、『名探偵コナン』の映画でゴッホの絵画が扱われていたり、『君の名は。』の聖地として国立新美術館が出ていたりと、アートに関連する場所や作品そのものが数多く出てきています。
ほかにも、邦画洋画問わず、アートの映画もあります。個人的におすすめなのは「ゴッホ 最期の手紙」という映画です。まるでゴッホの作品の中に入ったような気分になる作品です。
このように、あらゆるカルチャーにアートは潜んでいます。
4.パブリックドメイン
国内外問わず、様々な美術館が所蔵コレクションを『パブリックドメイン』として公開しています。
パブリックドメインとは、一言でいうと著作権が切れた創作物のことを指します。
そのため、パブリックドメインのアートはフリー使用が許可されているのです。
典型的な例を挙げると、先述したどうぶつの森のマイデザインです。
パブリックドメインとして公開しているアートの画像を、QRコードに変えてゲーム内で読み取ることにより、所蔵コレクションをゲーム内に登場させることができるのです。
ほかには、『note』というサービスの中の『みんなのフォトギャラリーの世界の名画』でも、パブリックドメインは使用されています。
工夫次第では、身の回りの様々な場所にアートを付加することができるのです。
5.簡易額装
身の回りにあるものは、額縁に入れてみるだけでなんだかアートっぽくなります。
例えば、お気に入りのバンドのフライヤーやパンフレットなんかも、額装するだけでアートのようになるのです。
ポイントは壁にかけてみることです。壁にかけることで、より一層アートらしく見えます。
額縁は画材屋さんにしか売っていないように思われますが、家具屋さんなど意外と身の回りに売っています。
100円ショップのフォトフレームなんかもおすすめです。
ポストカードなどを入れてしまえば、立派な絵画の完成です。
このような工夫で、身の回りのものをアートに変えてしまう、なんて方法もお家でアートを楽しむポイントでもあります。
まとめ
この記事では、オンラインで芸術に触れる方法を5つ紹介しました。
お家でも手軽にアートを楽しむことができる方法は以下のとおりです。
・YouTube
・カルチャー(漫画・アニメ・ゲーム・映画など)
・パブリックドメイン
・簡易額装
インターネットで美術鑑賞するのもよし、身の回りのアートを探すもよし。
美術館に行かなくても、今はいろんな方法でアートに触れることができます。
ただ、美術館という非日常空間においてアート鑑賞ができないのは、少し寂しい気もします。
「アートは手軽にどこでも楽しめるし、美術館でも楽しめる」
これがまた当たり前になってほしいことを切に願います。